設立の趣旨

 
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「すべての人間が人生の一瞬一瞬を、次の瞬間が最後の瞬間となってもいいように生きる」。
人生の理想を英歴史学者のアーノルド・トインビーはこう説いた。
働くことは生きること。その意味をつかんだとき、人は最も輝く。答えは悩みの中に・・・。
扉を開けるのは自分自身だ。
~日本経済新聞社編『働くということ』より
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アーノルド・トインビーは
「モノと心のバランスが崩れると、その社会の生命力、国の活力は大きく衰退していく。」
とも言っています。

私たちは、それぞれのめぐりあわせでワーカーズ・コレクティブ運動に出会いました。
それはそれぞれの人生において大きなターニングポイントだったと言えます。

はじめは生活クラブ生協の活動で社会の様々な問題を知り、
地域で子育てや介護を経験する中で、数々の課題を発見しました。
その課題を少しでも改善しようと、それぞれの持つ力を得意分野で生かす仕事の場をつくり、
モノやサービスを提供してきました。

これまでに培った知識や技術や人脈などを活かしながら、
地域の活性化やワーカーズ・コレクティブ運動の推進にかかわりたい、
という思いで「ぷろぼの工房」を設立します。

「プロボノ」は、ラテン語でPro Bono Publico(公共善のために)を略した言葉で、
欧米の弁護士や会計士、コンサルタントなどが、
かかわれる時間を決めた範囲で、NPOの法律や会計、経営の相談などを無償で行うことが始まりでした。

それが拡がり、
「仕事を通じて培った知識やスキル、経験やノウハウなどを活かしてボランティアで社会貢献する」
といったことを意味するようになっています。

私たちはこのPro Bono Publicoの精神で、それぞれの持ち味と能力を生かす仕事を展開していきます。

「働くことは生きること」を実感しながら、
自分自身が輝き、持続可能な元気な地域社会づくりの一翼を担いたいと思います。